腰痛・仙腸関節障害

腰痛の約8割が原因不明と言われ、医学的には「非特異性腰痛」と呼んでいます。
原因がわからないのに、治療を続けてよくなるのでしょうか。
”原因不明”例の多くに、骨盤の「仙骨」と「腸骨」の間にある仙腸関節(せんちょうかんせつ)と、その周辺の靭帯が関与していることが多くあります。一般的に若い方は「腰椎椎間板(ようついついかんばん)ヘルニア」、高齢者は「腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)」として治療されている例が多いですが、もし通常の治療で十分な治療効果が感じられない場合は、「仙腸関節障害」を疑ってみる必要があるかもしれません。子供から成人、高齢者まで誰にでも発症する可能性があり、女性の方が男性より少し頻度が高いようです。

症状

  • 腰を反らすと痛い
  • お尻が痛い
  • 足の付け根(そけい部)が痛い、違和感がある
  • しびれ感、びりびり、じんじんがお尻や足にある
  • 座っていると痛みが増す(30分座っていられない)
  • 上を向いて寝られない(痛みが増す)
  • 階段の特に昇りが痛い
  • 痛い側を下にして横向きで寝られない
  • 月経時に症状が悪化する
  • 妊娠、出産を契機に症状が出た、悪化した など

治 療 法

  • 安静、消炎鎮痛剤(湿布など)
  • 骨盤ベルト
  • 姿勢指導
  • 運動療法、マニピュレーション
  • 仙腸関節ブロック注射
  • 腰殿部、鼡径部ハイドロリリース(薬液で組織間を剥がす)
  • 手術(骨盤固定術など)

疼痛やびりびりの出やすい部分

詳しくは、日本仙腸関節研究会のサイトをご参照ください。

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